FSC認証紙を選ぶ企業が増えている
再生紙ではなくFSC認証紙を選ぶ企業が増えている理由
以前は、環境対応の用紙と言えば再生紙でした。ただ、現在は用途により、FSC認証紙を選ぶ企業が増えています。大手ハンバーガーチェーン・大手コーヒーチェーンなども、店舗で使う様々な紙製品をFSC認証紙を使った紙製品に変更しています。
では、なぜFSC認証紙を選ぶ企業が増えてきたのか?について紹介します。
(FSC認証紙の全体像については、【FSC認証】FSC認証紙にFSCマークを使った印刷物を参照)
再生紙とは?
再生紙とは、一度使われた紙などの古紙を再利用してつくられた紙のことです。古紙を100%使った紙から一部使った紙もあります。
再生紙は、資源の有効活用という点で評価され官公庁などの指定紙として幅広く使用されています。
集めた古紙に、温水等を加えてドロドロに溶かし、ゴミを取り除いたうえで、インクや塗料を取り除きます。この工程でできた紙の原材料であるパルプを使用し、紙を製造します。
再生紙の問題点は?
リサイクルによる品質劣化がおきてしまうため、フレッシュパルプを使った製品と比べると、品質が不安定となります。
また、回収した古紙を再生紙にする製造過程で、フレッシュパルプを製造するよりも、発生するCO2発生量が通常多くなってしまいます。
このように、古紙を使った原材料を使うため、新しい木材の使用を減らせますが、製造工程でCO2発生量が多くなります。また、品質が不安定なため、作成したい製品によっては使用できない場合もあります。
FSC認証紙とは?
CO2発生量を減らすために、森林を適切に管理し、その森林から生産された木材を使って作られた紙です。
FSC®が定めた規格に従い、適切に管理された森林から生産された木材、及びその木材を使用した製品の加工・流通を管理したものを、FSC®認証製品といい、FSC®マークを付け販売することができます。
(FSC認証紙の詳細は、FSC認証紙とは?をわかりやすく解説を参照)
FSC認証紙を選ぶ企業が増えている理由
再生紙にも大きなメリットがあります。ただ、再生紙のデメリットとFSC認証紙の認知が上がってきたことにより、製品によってはFSC認証紙を選ぶ企業が増えています。ハンバーガーチェーンや、コーヒーチェーン、年賀はがきでもFSC認証紙が使用されていますので、更に認知が上がり、今後も使用用途により、使われる場合が多くなると思われます。
FSC認証紙・FSCマークに関しては、電話03-3814-8131もしくは、問合せフォームで気軽にお問い合わせ下さい。
(FSC認証の全体像については、【FSC認証】FSC認証紙にFSCマークを使った印刷物を参照下さい)
(FSC認証のメリット・デメリットは、FSC認証紙・FSCマークのメリット、デメリットを参照)